日本養液栽培研究会 | Hydroponic Society of Japan

ハイドロポニックス 第37巻 第2号 要約

特集:岩手県被災沿岸部の施設園芸の進展

藤尾 拓也

D-Design Farm、Hs Farm、いわて銀河農園を中心に岩手県被災地の施設園芸の状況を報告

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内外のニュース:GreenSys 2023 ―持続可能な温室のための新技術に関する国際シンポジウム―

石井 隆

2023年11月22日~27日にGreenSys2023(持続可能な温室のための新技術に関する国際シンポジウム)がメキシコカンクンのイベロスターカンクンで行われた.隔年開催であるGreenSysは前回2021年がオンライン開催となっていたこともあり,久しぶりの対面開催となる国際シンポジウムに世界中から多くの参加者が集まった.本稿ではその会場の様子や内容について紹介する.

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研究の紹介:超音波霧発生器の霧化処理が養液成分へ与える影響

趙 鉄軍

養液栽培は、根に直接養液を供給できるため、生産の更なる効率化が期待されている。日本においても農業生産現場への普及が進み、施設栽培面積の5%に及ぶ。一方で通常の栽培に比べ、導入コストが高いため、可能な限り生産性を最大化する取り組みが求められている。 フォグポニックスは養液栽培の一種で、植物根を懸下した空間の中に、霧状の養液を充満させ養分と水分を提供する。近年、高圧ポンプを利用した水噴霧器に代わり、より小さな養液の粒子を発生させる超音波霧発生器の利用が検討されている。超音波霧発生器を用い養液の霧粒子を小さくすることで、根の養分吸収効率を向上させることが期待される。しかし、超音波霧発生器による霧化が養液の成分などに与える影響は全く報告がない。本研究の目的は、超音波霧発生器の霧化処理が養液成分へ与える影響を検討することとした。

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新製品の紹介:次世代型栽培槽「トンネルプランター」

山下 幸弘

当社はハウス用換気システムや環境制御システムの製造・販売で経験豊富である。主力製品「換気王シリーズ」「養液王シリーズ」は農業現場で高評価をえている。新たな商品として「トンネルプランター」を紹介する。開発の背景は施設園芸が抱える課題を解決するため、大阪府立環境農林水産総合研究所の「中空構造栽培槽」を基に新しいプランターを開発した。特徴として、通気性、排水性に優れた栽培槽、培地温度の上昇抑制、促進効果、移動が容易なトンネル型の栽培槽である。トンネルプランターはイチゴ栽培に主に活用されており、将来的に他の作物への展開を目指している。最終的な目標は、トンネルプランターを通じて現場の実情に合った効率的で柔軟な農業を提供し、日本の農業を豊かな産業に発展させること。

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連載:やさしく解説!植物生理学 第八回「“遺伝子”の働き①」

福田 直也

植物が生きる仕組みを学ぶ植物生理学を連載記事として解説する.第八回は,細胞内での遺伝子の働きについて,DNAやRNAとの関係も含めて紹介する.

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質疑応答:ここ数年、肥料の供給と価格が安定しません。どのような背景がありますか?

大野 勝也

肥料の価格高騰についてを質疑応答として記載した

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