日本養液栽培研究会

ニュースレター2022年4月号

日本農業新聞(4/1から4/15)より

【資材高「影響ある」8割】 2022/4/1 p.2

 日本農業新聞の農政モニターへの調査で、生産資材価格・人件費の高騰に対して「大きな影響がある」「やや影響がある」をあわせると8割との結果となった。影響を受ける項目としては肥料と燃油を挙げる声が多かった。この状況に対して、価格補填や農産物値上げへの理解等が望まれている。

【植物工場栽培の機能性野菜 2030年市場規模10倍に】2022/4/5 p.7

民間調査会の富士経済の調査によると、低カリウムレタス等機能性成分を含有量を変化させた野菜の市場は現状の10倍の52億に成長すると予測される。

【施設園芸2月補填単価】 2022/4/6 p.2

 農水省は「施設園芸セーフティネット構築事業」の2月分の補填単価をA重油1リットルあたり25.1円であることを明らかにした。補填は5か月連続となった。

【夏秋トマトで暑熱対策を実証】2022/4/14 p.9

広島県農業技術センターは、自動調光+細霧冷房+強制換気の組合せで6月から11月、までのトマトの可販果収量を大幅アップ可能であることを実証した。導入コストを差し引いても所得増になると試算される。 

【トマトキバガ防疫の天王山~強い繁殖力 九州6県で相次ぎ確認~】2022/4/15 p.14

外来害虫トマトキバガが九州で相次いで確認されている。今後の拡大に注意が必要である。本害虫の国内での生態は明らかになっていないが、ナス科植物に寄生し、葉や果実に被害を及ぼすことが明らかになっている。1mm以下でネット被覆が有効。

~雑記~

 日本農業新聞の4月上旬の紙面からも、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻を受けて世界的な燃油高騰が続き、養液栽培に大きな影響をもたらしていることがうかがえました。このような状況下で、新たな害虫の対策や暑熱対策等、資材を効果的に使う必要性がますます高まっていると感じられます。 今回から「ニュースレター」は以前の紙面ではなく、HP上からのお届けになります。今回は日本農業新聞の記事からの紹介になりましたが、雑誌や学術論文等も紹介していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。 (深山陽子)